「NAVIGATION」 第3回目
ポイントサイトの基礎知識③
ポイントサービスっていつ頃始まったの?
TカードやPontaに代表される共通ポイントカード、航空各社が発行しているマイレージ、楽天が発行している楽天スーパーポイントなどなど、日本にはさまざまなポイントサービスが存在します。ポイントサイトもそうしたポイントサービスの一部にほかなりません。では、このポイントサービス、そもそもいつ頃生まれたものなのでしょう?
じつは日本のポイントサービスの発祥には諸説あって、いまだ特定されていないのが現状です。一説によると、1916年に北九州市にある久我呉服店が始めた(*)ともいわれています。その後、アメリカに起源をもつトレーディングスタンプ(購入額に応じてクーポンを配布するサービス)が伝来。1958年に「グリーンスタンプ」が、1962年に「ブルーチップ」がそれぞれ事業をスタートさせています。
1980年代に入るとコンピューターで管理できるポイントカードが誕生。1989年には大手家電量販店のヨドバシカメラが、値引き作業の負担を軽減するため、日本で初めてバーコードを用いたポイントカードを導入しています。
翌1990年には、カードの体裁をプラスチック製のゴールドポイントカードに切り替えていますが、いずれにしろ、専用のポイントカードを発行し、ポイントを磁気的に管理する、今に繋がるポイントカードのシステムは、ヨドバシカメラが最初に始めたものというのが通説です。事実、ゴールドポイントカードには、「ポイントカードは、ヨドバシカメラが初めに考案したシステムです」と表記されています。
現在のポイントカードシステムは、このような過程を経て、日本に根付き、花開いていったのです。
(次回に続く)
* 参考文献:
小本恵照「進化するポイントカードとその将来性」(ニッセイ基礎研REPORT 2007年2月号)